こんにちは!

蕨歯科クリニック、歯科医師の小杉です。

9月も半ば過ぎになりましたが、まだまだ暑い日が続きますね。

「暑さ寒さも彼岸まで」とは言いますが、地球温暖化から地球沸騰化が到来した今年は、

どうやらそうはいかないようです。

体調には十分気をつけて過ごしていきましょう!

さて、今回は上唇小帯についてお話しします。

 

上唇小帯とは、上の前歯の中央にあるスジのことです。

このスジが、上の前歯の中央の歯と歯の間に入り込んでいることがあります。

1歳半健診などで指摘されることがあり、

指摘されて心配になる保護者の方によく質問されることがあります。

 

ただ、この上唇小帯は乳児期は太く長めであることが多く、

顎の成長とともに付着位置が上方に移動し、幅も細く狭く短くなっていきます。

 

このため、乳児期や幼児期は経過を観ていくことが多いです。

ただし、乳児期において前歯の清掃不良によるむし歯のリスクや

哺乳障害を引き起こすこともありますので注意が必要です。

また、正中の離開部分に舌を押し込むような癖が出る可能性もあります。

 

一般的には、乳歯から永久歯へと生え変わる時期に前歯の正中離開がおき、

隣の歯が生えてきても改善しない場合において上唇小帯切除を行うことがあります。

局所麻酔下で行なうため痛みはなく、付着の度合いにもよりますが短時間での処置で済むため負担も少なくてすみます。

 

ただし、切除したら終わりではなく、

それまでに舌を押し込むような悪習癖があると正中離開の改善は難しいため、

経過をみていく必要があります。

 

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