こんにちは!

蕨歯科クリニック、歯科医師の小杉です。

今年は梅雨が長く、ジメジメした日が続きますね。

梅雨明けが8月になるのは、2007年以来で

1951年以降4回目だそうです。

また、日照時間は平年の半分程度で

降水量は平年の1.3~2.5倍というデータもあり、

暑いのは苦手ですが晴れの日が待ち遠しいです(^ ^)

 

さて、今回は患者さまからいただいた質問をご紹介したいと思います。

 

>>蕨の歯医者によくある質問コーナー Q&A vol.52

Q)下がってしまった歯ぐきは元にもどりますか?

 

A)残念ながらもどりません。

歯ぐきが下がる原因は、歯周病と過度なブラッシング(歯みがき)が

考えられます。

 

①歯周病の進行

歯ぐきが下がる原因でもっとも多いのが歯周病です。

歯周病が進行すると、歯を支えている顎の骨(歯槽骨)が

少しずつ溶かされていきます。

顎の骨が溶かされると、それを覆っている歯ぐきも後退して下がっていき、

歯が長くなったようにみえます。

 

②過度な力による歯磨き(ブラッシング)

強い力でゴシゴシと歯を磨く習慣のある人は、

歯ぐきを傷つけがちです。

強すぎるブラッシングで歯ぐきを傷つけてしまうと、

歯ぐきが痩せて後退していきます。

力を入れて磨かないと汚れが落ちないのでは?と

不安になる人は多いですが、

正しい磨き方を身につけていれば、

強い力を入れなくてもプラーク(歯垢)は除去できます。

 

 

 

そのほか、歯ぎしりや食いしばりにより

一部分にのみ過度な力がかかると、

その部分の歯ぐきが下がってきます。

また、歯列不正により同様の症状が見られることがあります。

 

歯ぐきが下がると次のような影響が出てくると考えられます。

 

①歯が長く見え、見た目が悪くなる

歯ぐきが下がることで歯根部分が露出するため、

歯が長くなったように見えます。

歯が長く見えるようになると見た目が不自然になり、

口元の印象が変化してきます。

 

②食べものが挟まりやすくなる

歯ぐきが下がると歯根部分が露出して、

歯と歯の隙間が広がっていきます。

歯と歯の隙間が広くなると、

そこに食べものが挟まりやすくなります。

食べものが残ることで、

歯周病やむし歯のリスクも高くなります。

 

③むし歯や知覚過敏になりやすい

歯ぐぎが下がると歯根部分が露出してきます。

歯根部分にはエナメル質がないため象牙質がむき出しになります。

象牙質はエナメル質に比べてやわらかく、

むし歯が進行しやすくなります。

また、象牙質は歯の神経に近いため神経に刺激が伝わりやすく、

知覚過敏を引き起こしやすくなります。

 

 

歯周病も過度なブラッシングも、適切な予防が大切です。

まずは歯科医院に来院していただき、

しっかり診断してもらうことが大切です。

不安であればセカンドオピニオンなど、

複数の歯科医師に診てもらうことも良いでしょう。

 

 

 

 

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