こんにちは!蕨歯科クリニック、歯科医師の小杉です。
10月後半になり、過ごしやすい気温になってきましたね。
早いもので今年も残り2ヶ月。
あっという間に過ぎないよう、少し振り返ってみるのもいいかもしねません^_^
さて、今回はむし歯についてお話しします。
当医院にはお子さまも受診されるのですが、
保護者の方から多い質問のひとつが、
“どうしたらむし歯にならないのか?”
です。
むし歯になるには、主に3つの要素があると言われています。
・細菌
・歯の質
・糖質
この3つの要素が重なり、時間の経過とともにむし歯になっていきます。
ひとつひとつの要素をみていきましょう。
○細菌
口の中にはたくさんの細菌がいます。
そしてその細菌叢はひとりひとり異なると言われています。
むし歯の細菌で、代表的なものがミュータンス菌と呼ばれるものです。
じつは、ミュータンス菌は生まれてすぐの口の中には存在しません。
歯が萌出して離乳食が始まると周囲の大人、
特に母親父親が使用した箸やスプーンを介し感染するのです。
幼児期にどんな細菌を周囲の大人から感染するかで、
将来むし歯や歯周病になりやすいか、そうでないのかが決まってくるのです。
この時期に感染する機会がなければ、
それ以後は感染する可能性はかなり低くなり
その後の予防が楽になります。
完成された細菌叢のバランスは容易にくずれることはなく、
後からミュータンス菌が進入してきたとしても
定着することは少ないと言われているからです。
具体的な時期としては、1歳7ヶ月~2歳7ヶ月と言われており、
この間にミュータンス菌の感染を防ぐことが、
お子さまのむし歯リスクから高い確率で守れるということになります。
○歯の質
歯は、エナメル質、象牙質、セメント質などで構成されています。
人体で一番硬いと言われているエナメル質が、
歯の形成の段階でなんらかの理由により形成不全をおこすと、
歯質が弱くむし歯になりやすくなります。
他にも歯並びが悪いと、むし歯のリスクは高くなります。
○糖質
糖質、特にショ糖はむし歯菌の”エネルギー源”になります。
なので、摂取する回数が多かったり、
だらだら食べるとむし歯菌が増殖していきます。
量やタイミングがポイントになってきます。
これら3つの要素が重なり、その状態を放置すると、むし歯になります。
ならないようにするには、ひとつひとつの要素に対しての対策が必要です。
お子さんはまず感染させないこと、
大人ならば前述したように細菌叢から変えるのは難しいので
予防につとめていただくことが大切です。
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