こんにちは!

蕨歯科クリニック、歯科医師の小杉です。

毎日暑い日が続きますね。

体力が落ちないよう、しっかり食べて乗り越えたいと思います。

 

奥歯は咬んでいても、前歯に接触がなく開いている状態を開咬といいます。

 

開咬は、上下の歯と歯の間に習慣的に何らかのものを突っ込む癖があり、

それによって上下の歯が接触しない状態になります。

開咬は、次のような問題が考えられます。

 

①指などを習慣的にしゃぶる癖

指しゃぶり、咬爪癖、物しゃぶり(おしゃぶり、タオル)など、

常に間にものを挟む癖により開咬になります。

 

②低舌位(舌が低位になること)

舌は、上顎前歯の付け根付近の「スポット」とよばれる丸い膨らみに

舌の先(舌尖)が収まり、舌全体が口蓋に挙上されている状態が

良いとされています。

一方、舌尖が上下前歯の間または下顎前歯の後方にあるような状態を、

低舌位と言います。

低舌位により、必然的に舌が上下の間に挟まりやすくなることで

開咬になります。

原因として、口呼吸、異常嚥下癖、構音障害、舌筋力が弱いこと、

舌小帯強直症、鼻閉が考えられます。

 

③隙間に舌を突っ込む癖

舌突出癖や弄舌癖など、生えてこない永久歯のスペースに舌を突っ込んだり、

むし歯やなかなか抜けない歯を気にして舌で触りすぎたりすることで

開咬になります。

 

④口腔周囲の筋力が弱い

開咬の子どもは、同時に口腔周囲のすべての筋力が弱い傾向にあり、

唇を閉じる力や咬む力が弱いことが多いです。

唇は閉じる力が弱いと、舌の低位にあおられた上顎前歯の前突を

抑えることができませんし、咬む力が弱いと、かみ合わせが高くなり

前歯の接触が得られにくくなります。

 

⑤唇を間に挟む癖(咬唇癖)

挟み込まれた下口唇が、上顎前歯を唇側に押すため、

上顎前歯が前突していきます。

 

開咬の原因として悪習癖が関係していることがあげられます。

気になったら、ぜひ相談してくださいね。

 

 

 

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