インプラントで、歯と歯の間はどう清掃したらいいですか?
投稿日:2025年9月15日
カテゴリ:スタッフブログ
スタッフブログをご覧の皆さんこんにちは!歯科衛生士の三崎です!
まだまだ暑い日が続きますね!
冷房の効いた部屋にいるとつい身体が冷えてしまうので、
夏でもお風呂にしっかりと浸かることで身体の血行が良くなり、血液の滞りによる身体のだるさも
すっきりするのでおすすめです!
今回は患者さんからの質問コーナーです!
Q.インプラントで、歯と歯の間はどう清掃したらいいですか?
A.インプラントも隣合う歯との間はフロスやインプラント用歯間ブラシを使用して
清掃をしましょう。ただし、インプラント部のフロスを使用する際は、
あくまで歯肉の上までにとどめるようにしてください。
歯に沿わせて歯肉の中にまで決して入れないようにしましょう。
歯肉の中にまでフロスを入れてしまうと、細菌をインプラントの方へ
押し込んでしまうことがあります。
なぜインプラント部は歯肉の中に細菌を押し込んでしまうといけないのでしょうか?
インプラントは天然の歯と比較して歯の周りの組織の構造が異なります。
異なる点の一つに、インプラントには
歯肉溝滲出液(しにくこうしんしゅつえき)がないことが挙げられます。
歯肉溝滲出液とは、天然の歯と歯茎の間から分泌される液体で、
白血球や抗体などを含み、歯を細菌から守る防御的な役割を担っています。
お口の中には細菌が常に存在していますが、
中でも歯周病菌は酸素を嫌い、酸素の少な場所を好むので、
酸素の少ない歯と歯茎の間に侵入していこうとします。
天然の歯では歯周病菌が侵入しようとすると、
歯と歯茎の間からこの歯肉溝滲出液を分泌して侵入を阻止しようとします。
しかし、インプラントには歯肉溝滲出液がないので歯周病菌が侵入しやすいのです。
フロスで細菌を歯肉の中に入れてしまうと、細菌が溜まりインプラント周囲炎などを
引き起こしてしまう可能性があります。
なのでフロスは歯肉の中には入れないよう注意して行ってください。
歯ブラシやフロスを間違った使い方をしていると、歯茎を痛めてしまったり、
実はプラークが全然落ちていなかったり、ということもあります。
普段のセルフケア、これでいいのかな?もしくは分からないことなどがありましたら、
お気軽に何でもご相談ください!
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