食育について
投稿日:2024年11月18日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは!
蕨歯科クリニック、歯科医師の小杉です。
日を追うごとに寒さを感じる季節になってきましたね。
これからは空気も乾燥し、体調を崩しやすい季節へとなっていきますので、
気をつけていきましょう。
さて、今回は「食育」についてお話していきます。
食育、という言葉を聞いたことがありますか?
食育とは……
生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきものと位置付けられるとともに、
様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、
健全な食生活を実践することができる人間を育てるもの。(農林水産省HPより)
歯科と関係あるの?というと、あります!
食べるときは、歯を使って噛みます。
歯を使って食べ物をのみこみやすい大きさにできたら、舌を使って喉へ送り込み、食道へ。
食を楽しむために、機能面をしっかり整えておくことはとても重要です。
噛まない食事をしていると………
呑み込むようになり噛めなくなる
→偏食、栄養不足、唾液量の低下
→口腔内自浄作用の低下
→むし歯、歯周病のリスクがあがる
→歯を失う
と負のサイクルが出来上がってきてしまいます。
まずは、しっかり噛む習慣が大切です。
噛まないと、噛むことに使っている機能が衰えていきます。
では、しっかり噛むためには何をすればいいのかというと、
●一口30回以上噛む
●具材の大きさにより、歯応えをだす
●色々な食材を組み合わせて変化をつける
●急がない、せかさない
●椅子に座ってよりかからず、両足を床につける
●食事を楽しむ
などがポイントになります。
噛むことは、消化吸収を促す栄養面においても重要ですが、
その他にも噛むことによって生じる口腔内感覚がフィードバックされることにより
脳を広範囲に刺激することもわかっています。
つまり、食べることは脳の発達に重要な意義を持つことが示唆されているのです。
また、よく噛んで食べる習慣を身につけたら、それを維持するために、
自分の歯でなんでも噛めるようにしておくことが大切になってきます。
そのためには、むし歯や歯周病の予防や治療を心がけ、お口の健康を保つ必要があります。
まずは、前述のポイントを意識して食事をしてみましょう!
私も30回噛んで早食いしないよう、心がけていきたいと思います。
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