「食事後すぐに歯を磨かない方がよいのでしょうか?」
投稿日:2026年6月15日
カテゴリ:スタッフブログ

スタッフブログをご覧の皆さんこんにちは
歯科衛生士の橋本です。
梅雨入りし、雨や曇りの日が増えてきましたね。
どんよりしたお天気が続きますが、気持ちは晴れやかに元気よく過ごしていきたいと思います!
皆さまも体調には気をつけてお過ごしください。
さて、今回は患者さんからいただいた質問を紹介していきます!
蕨歯科クリニックによくある質問コーナーQ&A vol.183
Q 食事後すぐに歯を磨いてもいいか?時間を少し空けた方がいいのか?
A 実は、このテーマについては歯科医師の間でもさまざまな意見があります。
食後はお口の中が酸性に傾き、歯の表面が一時的にやわらかくなります(=脱灰)。
歯の表面を覆う硬いエナメル質が削れてしまうのを防ぐため、
「30分ほど時間を空けてから磨いた方が良い」という酸蝕症のリスクをとった考え方があります。
酸蝕症とはむし歯や歯周病に次ぐ「第3の歯科疾患」とも呼ばれ、酸性の飲食物や胃酸が繰り返し
歯に触れることで、硬いエナメル質が溶けてしまう疾患です。
細菌が原因の虫歯とは異なり、歯全体が広範囲にわたってダメージを受けます。
一方で、「むし歯や歯周病の原因となるプラーク中の細菌の活動を抑えるために、
食後すぐに磨いた方が良い」というむし歯や歯周病のリスクをとった考え方もあります。
ネットの情報などを見てみると「30分後」が広く知られていますが、日本小児歯科学会や
日本歯科保存学会では「食後すぐ」の歯磨きを推奨しています。

では、正解は何でしょうか?
当院では、「患者さんが無理なく続けられるタイミングで歯磨きをすること」が
最も大切だと考えています。
もし酸蝕症が気になるようなら、柑橘類や炭酸飲料、お酢を多く使った食品など
酸性の強いものを摂取した場合だけでいいので、まずはお口をゆすいでお口の中を中性に近づけ、
30分ほど時間を空けて歯磨きをするのも良いでしょう。
歯磨きのタイミングを気にしすぎて磨かなくなってしまうよりも、毎日しっかりとプラークを除去
する習慣を続けることの方が重要です。
夕飯後すぐに磨きましょうと言われても、時間的にせかせかしてしまい、食後の素敵なひと時を
楽しめない気がします。逆に、朝食後や昼食後に30分経ってから磨きましょうと言われても、
30分を待てる程時間に余裕のないことも多いかと思います。
歯磨きのタイミングにこだわりすぎる必要はありません。
まずはご自身が続けやすいタイミングで、毎日の歯磨きを習慣化していきましょう!
ただし!寝る前の歯磨きは絶対に忘れないでください!
睡眠中は唾液の分泌量が減るため、お口の中の細菌が増えやすい環境になります。
そのため、1日の中でも寝る前の歯磨きは特に重要とされています。
寝る前に丁寧に歯磨きを行い、できるだけお口の中の細菌数を減らしておく必要があるのです。

今回は「歯磨きのタイミング」についてお話ししました。
他にも何か気になることがありましたら、いつでもお気軽にお尋ねください!
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